中野です
昨日と同じようなことをお話しします。
なんでかというと、
また今日も臨床で許せない気持ちになったからです。
40代半ばの方です。
先日は、
「年齢を考えて」と「できるだけのことはやりたい」、
という考えをお持ちで、
体外受精に挑戦しようと思っている、と意気込んでいました。
しかし、
つい先日、子宮頸がんの検診に行かれて、
「悪性ではないが、悪性になる可能性のある細胞が見つかった」
ということでした。
どうしてよいか分からないとメールで相談がきました。
でも僕が、
「どうしたいの?」と聞くと、
「やるだけのことやりたいから体外受精に挑戦したい」
と答えが返ってきたので、
「自分で選んだ選択でいいと思いますよ。僕はそれを応援します。」
ということをお伝えすると、
日本でも薬を極力使わないで体外受精をされる、
有名なクリニックを受診されました。
今日来られた時にその経過を聞くと、
無事採卵に向けて準備に入っているそうですが、
医師から「まあ、年齢的に妊娠しにくいよね」
と言われたそうです。
僕はその言葉と、
検診の結果のことが本当にショックだったとすぐにわかりました。
僕は、期待させたいわけじゃなく、
せっかく立てた目標にしっかり向き合ってほしかったから、
そのショックを汲み取る会話をさせてもらいました。
ご本人は「すいません。目にゴミが入りました。」
と言って涙を流されていましたが、
我慢していた感情を涙で出せて良かったと思います。
心も体も、
排泄なくしてスタートラインに立てませんからね。
自分自身や、
外から言われたことに対する感情を我慢してたら、
何もうまくいかないから。
本当にね、
余計なことで我慢させるなよ。
せっかく前向きだったのに、
なぜ自尊心を傷つけるのか。
そしてね、
この方40代半ばなのに凄いホルモンバランスがいいんです。
周期も体温もバッチリ。
このホルモンバランスなら、いい卵取れるはずですよ。
自信もって、
目標に向かって行ってほしい。
だから、
こんなことで心配が大きくなって、
この方が、生理不順になんかなったら僕は本当に怒ります。
治癒に導くのは本人の力しかありえないです。
本人の力を発揮させるのはとても簡単です。
でもその簡単なことができない世の中です。
それは、
色んな情報によって邪魔されるからです。
そして「自分を信じないように」という「固定概念」ができるからです。
僕らはどうやって専門性を使うのか
それは、相手のその「固定概念」を外すために使うんです。
あとは何だっていい。
だから、
結局「人」が「人」を治癒に導くということです。
つまり、
みんな「方法論」で治してると勘違いしてるけど、
その人が治ったのは、
相手にとって必要な人間性を持った「誰」に出会ったからだと思う。
だからみんな、
これからの時代「何」を磨く以上に、
徹底的に「誰」を磨いたほうがいいと思いますよ。
僕はスキルがないから、
徹底的に誰を磨くしかないと思ってますから。
だから、
こうやって毎日お手紙を書いて「僕は誰なんだ」ということを、
お伝えしているわけです。
みなさん、
自分が持ってるものをしっかり磨いていきましょうね。
そしてそれを困ってる人に伝えてくださいね。
中野