中野です
今日は、小児の子が半分くらい来院しています。
その中での一人のお母さまから、本当にうれしい言葉をかけてもらいました。
その子は、もうすぐ2歳になる男の子です。
全身のアトピーがひどく、5か月前に初診できたときは治療院のベッドにずっと顔を擦りつけていました。
夜も一度掻きだすと何時間もかいていたようでした。
お母さんも頑張り屋で、一見前向きでお子さんと楽しく向き合おうという姿勢が見えました。
ただ、僕の所へ来る前から脱ステをしていて、毎日夜中に掻きむしるお子さんを見ていると
「精神的にどうにかなってしまいそう」
という話を聞かせてくれました。
また、
「自分が脱ステを選んだんだから」
という責任も一人で背負っている感じもうけました。
大抵のお母さんはとにかく「症状」に目も頭も行ってしまっています。
そんなお母さんとお子さんに僕ができる仕事は2つです。
・お母さんが子育てを楽しんでもらう
・お子さんに自尊心(自分が好きだ。お母さん産んでくれてありがとう)を持ってもらう
ことだ。
それを、施術や食育や運動の促通という商売道具をつかって行います。
僕の所へ来て5か月。
肌の状態も改善してきて、夜もよく寝るようになっています。
ただ、とにかく嬉しいのは、
「この子の手をつないで歩いているときの、手の感触が温かくて、触りごごちが違うのがとにかく嬉しくて涙が出そう。」
という言葉でした。
僕にとってこれが一番の「至福の時」ですね。
この1%の至福のために99%必死に頑張ってるようなもんです。
とにかくお母さんには、
症状だけでなく、
・温かさ
・湿っぽさ
・体の重さ
・抱き心地
・一人遊び
・表情
といったことが、日々成長していくのだというのを感じてもらいたいと思っています。
そのために、セラピストは子供の症状だけでなくこういった部分に気づき、ほめることです。
子育ての思い出が、「アトピーという症状との戦い」だけでなく「成長の喜び」であって欲しいです。
以前にも書きましたが、小児の症状はこういったお母さんの意識のベクトルが変化すると、
一気にお子さんの成長がすすみます。
そのコツは?
一緒のその子に愛情を注ぐことだと思います。
そして、「待つ」ことですね。
「待つ」コツは。
できるだけニュートラルに心を保つことです。
僕にとっても難しいんですが、頑張っています。
ではでは。
中野