中野です
不妊治療というとみなさんは何を目的としてると思いますか?
「妊娠」ですよね?
でも、よく考えてみてください。
もう数年前のデータですが、
体外受精から生まれた子供の数は、体外受精の1割です。
ちなみに、体外受精の成功率は年齢によって大きく異なりますが、
2割位だと思います。
かなり短絡的な考えですが、
妊娠率が2割で、出産が1割です。
つまり、多くの方が、
体外受精の成功(?)、いわゆる陽性反応に喜び、不安になり、流産という悲しい結果になっているという事です。
流産の原因として甲状腺機能の亢進や低下が主な原因のような風習があるので、
不妊クリニックの検査や、流産経験のある方は何かと甲状腺機能を検査をし、
少しでも基準値から外れると「流産の原因」「流産の危険」と指摘され薬物の治療を受けます。
中には「薬飲まなくていいけど、流産しても知らないよ」と言われる方もいます。
それで解消するなら悲しむ方はもっと減っていいはずですよね。
そもそも甲状腺機能の問題自体が、
不妊治療のストレスや服薬による栄養欠乏と免疫の低下、生活習慣を変えないことにあるとしたら、
色んなものを犠牲にして必死に不妊治療をしている方の努力が不妊治療+甲状腺治療で報われているのか疑問です。
じゃあ僕に「流産の原因ってなんなの?」って聞かれると、
正直わかりません。
ただ、
仮説と検証はできます。
そもそも、
僕や僕の仲間は、
妊活にお悩みの方をサポートする際に「妊娠」だけを目的にしていません。
健康に妊娠体質、健康なお子様を出産できる体質を目的にしています。
結果的に、
来院1ヵ月で妊娠された方と、4~6ヶ月で妊娠された方だと流産の数は比較にならない程後者の方が少ないです。
じゃあ、4カ月の間に何があったの?
何が流産の危険を減らしたの?
正直特定はできません。
でも、僕たちが意識している体作りとつなげると仮説は立てられます。
まず、「流産しないためには」という考えはやめましょうか。
「安定期前までに、子供の成長に必要な事」を考えてみましょう。
安定期までに子供の内臓や胎盤が基本的に作られますので、
それがしっかり作られることが子供の安定した成長につながるはずです。
そのために必要な条件は、
・ホルモン分泌の維持(これは主に胎盤です)
・胎児への栄養の安定供給(これは胎盤と子宮です)
・胎児の成長に必要な栄養
(ビタミン・ミネラルが必須で糖や毒の問題は当然として、タンパク質不足はかなり問題)
・胎児と母体の関係(免疫、母体の体力)
それでこの中の「胎盤」に関することですが、
胎盤は受精卵から発生してくることを考えると、
受精卵の質、つまり卵子のエネルギー状態はかなり重要だと考えています。
なので、これをまとめると、
「妊娠や出産、そして子育てにはものすごいエネルギーが必要です。」
本当に男は女性にはかないません。
そのくらい女性には体力が必要です。
なので、お子様、そしてお子様を愛して育てるご自身の体のためにも「体力」をつけましょう。
ということになります。
そして、
体力は体全体の細胞が元気にならないといけません。
卵子だけ元気になるということは難しいというかあり得ないです。
だから、体力をつけましょう。
全身の細胞にエネルギーを持たせるために、
栄養をとり、内臓を元気にし、運動をし、心の休息を取りましょう。
当たり前ですね。
結局あたりまえのことを楽しくしっかり行う。
ここに戻ってしまいますね。
そのためにセラピストがサポートして、
その方が自ら生き生きと生活できるように、
カウンセリングや施術で体調を整えていくことですね。
当たり前の事ですが、
セラピストは「卵子のエネルギー」「母体の免疫」「子宮の血行」「ホルモンや細胞を作るのに必要な栄養素」を意識しましょう。
そして、流産を経験し、「もう期待と落胆というこの経験をしたくない」というお気持を持たれている方を目の前にしている治療家の方、
まずは、目の前の方が、今後の人生を自ら「こうしたい」という意思が出るまで引き続きサポートをお願いします。
中野