みなさんこんにちは。
日本妊活協会代表の中野です。
不妊に悩む方の「不妊の原因」は何なのか?
「不妊では無い」状態にはどうすればよいのか?
答えは人によって違いますがあります。
その「答え」があるのなら、
必ずしも妊娠ではありません。
「不妊」と思わなければ不妊ではない。
という事です。
でもね、
とはいってもね、
やっぱり妊娠したいわけです。
妊娠したかったわけです。
それでも中には諦めることになった方もいます。
諦めるということは、
もはや不妊ではありません。
不妊を捨てたわけですから。
不妊を捨てられないで諦めたなら、
不妊のままの状態です。
「不妊であること」を、
手放すには僕らには想像できない苦悩があるでしょう。
不妊治療をやってる人が、不妊治療に通う事を手放す。
不妊治療をやめて、一旦休む、他の方法で妊娠を目指す。
それだけでもかなり勇気が必要です。
不妊を手放すことは、
「妊娠」を手放すことと同じでしょう。
すると、
子供を産めなかった自分は、女性として足りてないんじゃないか。
子供を持てない夫の人生は、満ち足りないんじゃないか
孫を持てない自分の両親の人生は、満ち足りてないんじゃないか
そんな私を夫と両親は愛してくれるのか?
そんなことを考えるでしょう。
大げさに聞こえますか?
大げさかどうか、僕も理解できていません。
この自尊心の穴を、満たすことはできるのか?
満たす必要があるのか?
未熟者の僕には答えは出せていません。
何が伝えたいのかというと、
まずはね、
理解はできないけど相手を受け止める姿勢、
相手の立場になる姿勢
が治療家に大事だという事です。
自分が不妊で悩んでいないから受け止められないのか?
それは違います。
受け止めるという事は、
「相手を理解する」ことより、
「相手を理解しようとする」ことです。
満たされない自尊心を埋めるのは、
本人しかありえません。
治癒を導くのも本人しかありえません。
僕らが理解しようとすることで、
僕らが受け止めようとすることで、
本人が答えを導き出します。
特に二人目不妊の方には多いです。
「私は二人目を作るために今の時間を注ぐのではなく、
今いる子供と夫と3人で今を思いっきり生きたい」
って思ってる人は意外に多いです。
そういった人に限って、
表面上の言葉では、
「夫が二人目が欲しそうだから」
「子供に姉妹を作ってあげたいから」
と口では言います。
その次に、
「一人目に愛情を注げてなくて罪悪感がある」
「不妊治療をやってないと努力をしてないと思われるんじゃないか」
と言います。
そして最終的に、
「私は家族3人の人生を思いっきり生きる」と答えを出します。
不妊を捨てるわけです。
その後に妊娠したりするんですよね。
こういったことを「深い部分」と表現する人がいます。
僕はそれがあまり好きではありません。
なぜならそういう表現をする方に限って、
「感情が全て」と言うからです。
感情は大事。
だけど、全てではないと思っています。
感情を扱うには器が必要だと思っています。
器を広げるには「これが全て」「これが正しい」という概念を
捨てる事だと思うので、
何でも学んで何でも受け入れて、
それをドンドンそぎ落として器を広げていきましょう。
中野