不妊症には症状や兆候はあるの?
あると言えばある、ないと言えばない…という難しい質問になります。
生理痛が強くて病院に行ったら子宮筋腫が見つかったので、それが原因で妊娠しにくい、ということもあります。しかし、子宮筋腫があっても妊娠することもあり、関係ない場合もあります。
また、多嚢胞性卵巣症候群と診断されても妊娠することもあります。多嚢胞性卵巣症候群とは、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患で、女性の20〜30人に1人の割合でみられます。
これは生理不順や生理周期が長い(35日以上)こと、また、体温が上がらないことから排卵をしていないのではないか、と思って病院に行って、多嚢胞性卵巣症候群と診断されることもあります。
生理痛と不妊症の関係
生理痛はどんなイメージでしょうか?
女性の方は「ギュッとした痛みがある」と思われるかもしれません。
生理痛のメカニズムは、子宮に血液がいかないことから起こります。
血液がいかない、でも子宮は月経血を出したい、その際に子宮を収縮させて古くなった子宮内膜を外に出す物質が分泌されます。その物質が過剰となって頭痛が起こったりギュッと思いっきり収縮するので痛みが生じます。
これは子宮が冷えており、血流が少なくなることが原因です。
冷えて硬くなった子宮は受精卵が着床しにくく、また、妊娠したとしても栄養が届かなくて受精卵が途中で死んでしまうこともありえます。
このように生理痛と不妊症は紐づくので、冷やさないようにしよう、不安にならないように夫婦で話し合おうね、ということが必要となってきます。
ただ、「生理痛は悪いから対処しましょう!」だとヤル気も起きませんよね。ちゃんと納得して取り組むことがとても大切です。
また、子宮筋腫であっても妊娠する方もいます。
これも「子宮筋腫が悪い!」ではなく「なんでだろう?」と考えてみてください。
たとえば、癌細胞は毎日わたしたちの身体の中で生まれています。でも毎日生まれていても毎日細胞が死んでいるため、癌にはなりません。
子宮筋腫は子宮筋層にできるコブのような良性の腫瘍を指しますが、本来なら免疫が働いて、異常があった細胞は排除されていきます。
免疫が働かなければ、排除されないということです。ということは、免疫が弱い、ということになりますよね。
異常があった細胞が残り、異常があった卵が妊娠するから流産してしまう、と考えると妊娠に関係するのはお分かりじゃないでしょうか。
そうなると、子宮筋腫が教えてくれることは「免疫を上げよう」ということです。
多嚢胞性卵巣症候群も病名が難しいから不安になってしまいますが、古い卵が新陳代謝されずに残っていると考えたら「新陳代謝を上げましょう」となります。
新陳代謝を上げるために、免疫を上げるために、何をしますか?
こう考えると今すぐできることも見えてきますよね。
摂った栄養は新陳代謝に回そう…そう思うと、肩こりでさえも不妊症の兆候とも言えます
。細胞が傷んでいるところに栄養素は優先して使われるため、どんなに栄養を摂っても肩こりの傷んだ細胞修復に使われたら、新陳代謝は後回しになります。
妊活をしている人は頑張り屋さんが多いです。
「辛い思いをしても妊娠すればいい…」そう言って楽になれない方も実際おられます。でも、肩こりと妊娠の可能性を知れば、「まずは自分を大切にしよう」って思いますよね。
不妊症の症状はあなたが感じる違和感すべてだと言っても過言ではありません。
肩こり、生理痛、むくみ、、、今は赤ちゃんの便秘もありますし、小学生の肩こりもあります。中高生で生理痛は当たり前なんて声も聴きます。
このようなことが、未来の子どもに影響します。
日本妊活協会では妊娠を望む人だけではなく、幼いころから身体をケアする「妊活を文化に」を理念に活動しています。