中野です
前回の記事では「概念」を変えろという話をしました。
それは、得た情報から自分で作り出した「これは、こういうものだ」という概念です。
たとえば、
・体外受精に失敗したということは、自然妊娠は不可能
・子宮内膜症があるから妊娠できない
・卵管がつまっているので自然妊娠は無理
・精子に元気がないから自然妊娠は無理
といったことです。
でも実際には違います。
不可能や無理と言われたことが可能になることは沢山あります。
前回も言いましたが、それは「奇跡」ではありません。
「普通」の事です。
それが人間の持っている力だからです。
常にポジティブになれとは言いませんが、
「希望」や「可能性」を持つことはとても大事です。
さて、なぜ?卵管が詰まっていて「自然妊娠は無理」な方が妊娠できるのか?
一つは、構造的な問題が解決したという事でしょう。
・骨格や内臓の歪みによる影響で発生していた、卵管の圧迫や捻じれ
・月経の機能や月経血の質の改善による、炎症物質の軽減
・加えて免疫の正常化による内膜症の改善
あともう一つ、僕が思うのは「本当に詰まっていたの?」という事です。
なぜなら、卵管って検査のレントゲンを見ると
「こんな細いところ精子通れるのか?」ってくらい細いです。
でも、実際には精子からしてみたら卵管はものすごく広いトンネルです。
逆に言えば精子はとても小さいのです。
それを造影剤や肉眼で「精子が通れるか」を確認することが、
本当に「精子が卵子までたどり着けない」という事になるのか?
という話です。
なので、卵管が詰まっていた方が妊娠したという事は、
単純に、卵管が通ったのか。
もしくは精子は卵子と出会える環境だった。
問題は、その他にあってそれが改善した結果かもしれない。
でも本当の実際のところは、「誰も」分からないのです。
だからセラピストは常に「ニュートラル」でいる必要がありますね。
中野