中野です
妊娠や不妊治療において、
とても問題になっていることの一つとして「セックスレス」というものがあります。
僕のところへ、来る方も不妊治療を進めるにつれて,
「セックスレス」になっている。
セックスの頻度が激減した。
という方が多いです。
多くの場合、タイミング療法によって子供を作るためのセックスになっていることに疲れたということ。
また、タイミング療法によって「明日セックスしてください」なんて言われると、
「本当は今日セックスしたい気分だったけど我慢して明日セックスする。」
なんて方もいます。
特に男性のほうから嫌がられる、といったケースもあります。
僕はセックスの話はかなり大事だと思っています。
実はこれに悩んでいるケースは多く、
少しこちらが切り出すとほどんどの方は、かなり話してくれます。
セックスに対しての考え方を変えてもらうと、
昨日来られた方も「減っていたセックスの頻度が激増した」と言っていました。 よくあることです。 年齢に関係なく、セックスの頻度は上がります。
僕が、お伝えしたのは、
・精子が子宮に入り易いタイミングは体が教えてくれる
・体に正直にセックスをすればタイミングは合ってくる
ということだけです。
この方もおっしゃっていましたが、
「夫がタイミングを決められるとセックスがしにくくなる」
ということがあります。
「生殖」というものは人間の本能です。
自然の中で人間が生きていくための能力です。
それがこの現代の、不自然な環境によって妨げられています。
さらに、不自然なセックスへの意識は問題です。
少しだけタイミングのコツはお伝えすることは大事です。
あとは、本能です。
性欲のままに、お互いへの愛情や性器への興味でセックスをすることが人間の本能です。
この辺の、カウンセリングはとても重要です。
できるだけ、初回から少しセックスについても話しやすい環境を作ってください。
コツは、「こちらがセックスのことを聞くことに気を使わないこと」です。
逆に、
「たくさんセックスをしなきゃと思って、気分はしたくないのに無理にやるので、膣がとても痛いときがあります。我慢してでもセックスしてたほうがいいですか?」
という方もいます。
セックスの頻度は多いといいともいますが、
やはり気持ちよくセックスをしないと粘液もでないので性器を傷つけたり、粘液が少ないので子宮に精子も入りにくいです。
なにより、セックスがいやになることが一番問題です。
セックスの話は聞きづらいと思う方もいらっしゃると思いますが、
相手は思った以上にセックスに対して悩んでいて、相談したがっていると感じます。
愛し合って結婚した者同士が、不妊治療によってセックスが嫌になるって妊娠から遠ざかってるとしか思えません。
僕の場合、大抵は病院でのタイミング療法はやめてもらいます。
生理不順がなくても薬を使いますし、セックスは嫌いになるので。
こういった施術以外の部分が不妊症の方に向き合う上でとても大事です。 では今日も一日頑張っていきましょう。
中野