こんにちは。
日本妊活協会代表の中野です。
みなさんは便秘の方に対してどのようなアプローチをしますか?
一般的には、
「腸に良い」とされている食事をしたり、
お腹のマッサージをしたりすると思います。
セラピストでも、
骨盤や腰椎、腸へのアプローチが多いと思います。
仙腸関節や脊柱は、構造的な問題だけでなく、
自律神経へのアプローチになるので便秘にも有効ですよね。
だから、このアプローチはとても大事ではあると僕も思います。
そして、精神面や環境面もとても重要です。
現代人のほとんどはこの2つは人間関係になりますけどね。
では、内臓だとどこをアプローチするでしょうか?
やはり腸でしょうか?
それでは、正しくもあり不十分なんですね。
子宮でも、胃でも同じなんですが、
その内臓が働きやすい環境を作ることが最優先になるんです。
みなさんも「腰が痛い原因は腰にない」「肩が痛い原因は肩にない」
ということは臨床でもよく経験すると思います。
内臓も同じです。
臨床上、腸への影響は構造的にも機能的にもほぼすべての臓器が関わります。
その中でも、特に影響があると感じるのが膵臓です。
そしてこの膵臓、
どんな状態の方でも「アプローチしないことはない」という位重要で、
多くの方が疲労しているんです。
では、どうして膵臓と腸が関係するのか?
これにも沢山理由があるのですが、一番わかりやすい所だと、
機能面:膵臓が疲労すると未消化の食べ物が腸で問題を起こす
構造面:膵臓が疲労すると腰椎の機能が著しく落ちるから
といったところですね。
では膵臓をそのままアプローチすればよいのか?
というとこれもまた不十分です。
膵臓は構造的に(詳しくは解剖の教科書を見てください)脾臓の歪みの影響を大いに受けるんですよ。
それだけはありません。
膵臓は胃の裏にあり、胃は腸が重くなると下垂してしまいます。
胃が下垂するとさらに脾臓が歪みます。
少し考えただけでも沢山の影響が考えられるんですね。
だから膵臓を治療する前に、
脾臓や胃の歪みを取って膵臓が動きやすい環境を作る必要があります。
そして、機能面で一つ説明すると、
膵液は胃酸の分泌とかなり関係が深いです。
胃酸の分泌って考えると、自律神経と超~関係が深いですよね?
自律神経が関係してるってなると、
精神面や食事、タバコといった部分も大いに関係します。
こうやって、
膵臓一つのアプローチでも奥が深いんですね。
こういった事を知ると何が良いかって、
普段読んでると眠くなる解剖学や内臓機能の教科書がちょっと読みたくなりますよね?
努力よりも興味があること
興味よりも楽しむこと
ここを大事にして勉強をして臨床力を上げていってください。
中野