こんにちは、高田馬場で妊活サポート整体を行っているみらい整体院の清水です。
今回は妊娠中の方の症例です。
先日妊娠9ヶ月の状態で来院された方への当院での対応をご紹介します。
妊娠中は通常の状態とは違うので、腰の痛みや足のむくみなどを感じている方が多いです。
しかし妊娠中、特に安定期前や臨月に近くなると対応してくれる整体院はあまり無いので、参考になればと思い紹介したします。
今回の方は、妊娠前は仕事もしていて整体やマッサージなどに通っていたそうですが、妊娠してからは行きたくても受け入れてもらえず腰痛があっても我慢したり旦那さんにたまに揉んでもらっていたそうです。
お腹が気になって普段は仰向けに寝れなかったり、首肩こり・腰痛など自覚症状がありました。
本人が一番気になっていたのは仙骨付近と臀部の痛みです。
検査で気になったポイントは
・お腹が窮屈そうにポコンと張っている
・肩・骨盤など全体的に左が下がっている
・下を向いた時に首の後ろに痛みが出る
・体の左右の回旋がしにくい
・腰椎が前方でなく後方に反っている(後彎が強い)
という点です。
そして仰向けに寝た状態では
・お腹の右側が張っている(左に比べて触った時に硬さがある)
・右足が重たい
右の腎臓に負担がかかっていましたので、循環の悪さから足の重さに繋がっていたと考えられます。
そして腰椎が後彎気味であることから、胸椎・頚椎のカーブにも影響し下を向いた時に引っかかり痛みを感じていたようです。
それが背中のハリにも繋がって回旋がしづらくなっていました。
つまり
・赤ちゃんのスペースを作るために腰椎が後彎し、背中の筋肉の過緊張を起こしていた
・内臓下垂によって、赤ちゃんのスペースがあまり取れずに窮屈だった
ということになります。
こむら返りもあったようで、それは赤ちゃんの為にカルシウムがたくさん必要になりますが、
十分に摂取できていなかったのでミネラルバランスの乱れに繋がっていたと考えられます。
お腹が大きい状態ですので、膀胱も圧迫されて夜中にトイレに起きることが多く寝不足とも言っていました。
実際の施術は
・頭蓋骨全体の硬さの調整
・肝臓・横隔膜・腎臓の調整
をメインに行いました。
まとめると、体の状態は
・右足の重さ→循環の悪さ
・腰・仙骨の痛み→内臓下垂・右腎臓の負担、腰椎の後彎
・こむら返り→ミネラルバランスの乱れ
なので、施術+栄養のアドバイスをしました。
施術後は立位の状態でも左右整っていて、窮屈そうだったお腹も左右同じくらいの柔らかさで見た目も引っ込みました。
首の痛みと仙骨の痛みも無くなっていました。
施術後に頂いた感想はこちらです。
「妊娠9ヶ月で腰痛も含めいろいろと体に負担が出ていました。
今回、施術をしてとっても軽くなりました!!
触れてるだけなので不思議!」
妊娠中というのは、それまでとは全く違う状態ですから、その変化に柔軟に対応できる体の状態が必要です。
そういった体の状態を作ることで、妊娠初期ですとつわりが楽だったり、初産でも安産になりやすくなります。
食べたものが直接赤ちゃんに行きますので食事を気をつけるのはもちろん、カルシウムやマグネシウム等は摂っているつもりでも不足しがちです。
母体の状態が良い=お腹の赤ちゃんの状態も良い
ということを意識してもらうように伝えてみて下さい。
今回はうつ伏せでの施術はしていませんが、仰向けの施術だけでも十分対応できますので症状を追うというよりも
自然治癒力を引き出してあげて「お腹の赤ちゃんの居心地がいい」状態を作る意識で施術にあたると良いと思いますよ。
今回は妊娠中の方の対応例でした。参考になれば幸いです。