中野です
今日は、なぜ僕が治療院で食育に力を入れているのか、そのきっかけも踏まえてお伝えします。
僕が栄養学を学ぶきっかけになったのは、たまたま取り入れたサプリメント(ミネラル系と抗酸化系)によって劇的に流産率が減ったことです。
そこから、体液だけでなく細胞の内外の状態に着目するようになります。
すると、DNAやミトコンドリアの状態が妊娠や症状と大きく関わり、それが栄養状態によって大きく栄養さえることがイメージでき大きく臨床に役立ちました。
しかし、問題がありました。同じサプリを処方しても効く人と効かない人が出てきました。
ここに隠された問題は、現在ネットでも沢山出回っているサプリメント等の一方的な提案とそれを取り入れる事の問題と同じだということです。
現代人は常に、ストレスにさらされています。
精神的ストレス、そして大気・食物から大量の毒が体内に入ってきます。当然、施術によって免疫や解毒の器官の機能向上や脳機能の向上によって改善はできます。
ただ、それ以上にストレスや毒素が問題になっています。
これを分子栄養学的に考えても、このストレスや毒素を
・処理しやすい栄養状態
・処理をしてくれる栄養素
があります。
例えば、体内に入る多くの毒素は脂溶性で体内の脂質に溜まります。つまり、体内の脂質が多い場所に溜まります。脳や卵巣・精巣です。
内臓脂肪もそうです。
加えて、質の悪い脂を摂取していたらもっと問題です。
婦人科系の問題でいうと、体内の脂質から作られる脂肪酸やコレステロールから、ホルモンやプラスタクランディンが作られます。その為、ホルモン分泌や生理痛に大きく栄養します。
では、この毒素はどうすればいいのか?排泄しなければいけません。
では、肝臓や胆嚢、腸の機能をあげればいいのか?
それは良い考えですが、それだけでは難しい場合もあります。
こういった脂溶性の毒素を排泄するためには、大量の酵素とミネラルが使用されます。
すると、幾らミネラル系のサプリメントを飲んでいても効果が追い付かないですし、毒素によって機能低下の影響を受けた腸の悪い状態によって栄養の吸収も妨げられます。
そこで、出てくるのが「マイナスの栄養学」です。
このマイナスの栄養学の最たるものがファスティング(断食)です。
最近サプリを取り入れる治療院も増えてきましたが、
ただ「これいいですよ」といって処方するのは、正直罪ですね。
しっかり栄養がどう体に機能するのかと、マイナスの栄養学を伝えることと、個別性(内臓等)を考えて提案できるようになりましょう。
では、次回は食育と不妊の臨床についてお話します。
中野