と言ってきました。
このメルマガを読んでいる方の多くの先生が骨盤矯正を得意としていると思います。
しかし、骨盤と内臓の関係を理解しておくと、もう一歩深く相手にアプローチができます。
他で「凝ってる」「歪んでる」と言われたという新規の方は沢山います。
しかし、どこ行っても、誰が行っても言われることなので、言われたこと自体は気にしなくてもよい。
何で歪んでるのか?
ここが大事ですね。
体の歪みも、一つの症状なので、体の補正です。
そして、その補正が急性の問題で起きているのか、慢性の問題なのかを考えてアプローチする必要があります。
この方、明らかに腎臓が変なので、聞くと幼い頃に1つ手術で取っているということでした。
「そういうことか」
みなさんは、ここでこの方の歪みをイメージできますか?
腎臓が疲労すると腎臓が重くなり、重くなった側の腸骨が当然PI(後方回旋)しています。
イメージ的には、重くなった腎臓を腸骨が受け止めるイメージです。
すると当然、腰椎も後弯し、大腰筋が働きづらくなりさらに腎臓が下垂しやすくなります。
また、この逆もあります。
心臓や肝臓・膵臓等の問題で、胸椎や上部腰椎が後湾すると、大腰筋も委縮し腎臓を支えきれず、腎臓が下垂します。
その結果、心臓からの血圧をさらに強く受けますので腎臓の負担はさらに増えます。
腎臓の重さ、そして腰椎の後湾によって骨盤も後傾します。
すると、不妊とどう関係するのか?
分かりやすい例で言うと、子宮の傾きです。
子宮は、膀胱の上に覆いかぶさるように前傾して乗っかっています。
骨盤が後傾すると、腹腔内の内臓の下垂の影響もうけて子宮が後傾します。
さらに、子宮は子宮底(頭部側)が重いのでさらに後傾しやすくなります。
結果子宮の機能が落ちたり、子宮の直腸の圧迫で便秘になりやすくもなります。
この様に、内臓と骨盤の歪みは大きく関係しています。
逆に言えば内臓の状態を改善することで、歪みの原因にアプローチできるようになります。
次回は、このような考えを元に、この「骨盤が歪んでるんです。流産も心配です。」という方への対応をお伝えします。
中野