こんにちは。
日本妊活協会代表の中野です。
昨日は、基礎コースを受講された方に対するフォローと進化セミナーでした。
まだまだ少人数ですが、
少人数ならはの一体感がありとても充実した一日でした。
午前中には、実際に妊活に悩まれている方の問診票を見ながらの検討になりましたが、
その前に、受講生の方が実際に診られている方の問診票と基礎体温を持参してくださり、
それの検討をさせて頂きました。
これは僕にも、他の受講生の方にも、来院されている方にもありがたいです。
その時に、出たキーワードが「多嚢胞性卵巣症候群」です。
症例の方は、月経期間が長いことや多嚢胞性卵巣症候群を病院で診断を受けていたことが不安要素になっているようでした。
多嚢胞性卵巣症候群では、ブログでも紹介していますが、やはり実際にこういった悩まれている方が目の前に来て初めて自分事になるんです。
だからね、
準備は大事。でも準備よりもっと大事なのは、行動ですよ。
今回、こちらの症例の相談をくださった受講生の方は、
基礎コース受講後すぐに治療院に協会の終了証を治療院に飾った結果、
すぐに妊活相談が来たそうです。
だから今、目の前の方に向き合えている。
そして、こういう相談ができるんですね。
こういった相談を受けて、一緒に考えて行く。
本当に僕はこういう瞬間が一番うれしいですよ。
こちらの症例の方を、協会全体で一緒に大事にしていきたいと思います。
さて、この多嚢胞性卵巣症候群は、
簡単に言えば、卵巣の中に前周期に育った卵胞が、残ってしまっている状態です。
つまり、本当は排卵しなかった卵胞は代謝されるはずが、この方の場合は残ってしまっているんですね。
そうすると何が問題か?
・残った古い卵胞が今週期で残ってしまう
・新しい卵胞が育たない
⇒異常がある卵子が排卵する可能性が高い
・古い卵胞からホルモンが出るのでホルモンバランスが崩れてしまう
といった弊害が起きてきます。
では、なぜこういった事が起こるのでしょうか?
可能性は無限にありますが、シンプルで基本的な考え方を軸にすることは大事です。
そういった意味で参考にして欲しい考え方は、
・卵巣が硬い(血行不良、栄養不足等)
・卵巣内の代謝の悪化(生理不順、栄養不足、血行不良等)
・原子卵胞の感受性が悪い(細胞内環境の悪化)
・ホルモンバランスの崩れ(肝機能、脂質の取り方の悪さ、インスリン過剰分泌等)
なんですね。
これを超簡単にまとめると、
内臓疲労と食事(特にホルモンの材料の脂質、代謝に必要なミネラル、細胞内環境を守るビタミンミネラル不足)ですね。
なんだ、当たり前の事じゃないか。
って思うと思います。
そうなんですよ。
当たり前のことを、いかに専門的に且つ相手の方の状況に合わせて伝える。
そして、相手の方が目標をもって妊活をすることができるようにする。
これが専門家ですよ。
こちらの方の場合、
妊娠前の目標は、現在月経周期が長いので、月経周期の短縮ですね。
また基礎体温を見ると、
しっかり排卵があり、体温の高さ自体は優秀です。
ご本人が「私って排卵してるんでしょうか?」という不安も、
基礎体温を見てあげて「排卵してますよ」という事を伝えると安心するでしょう。
さらに、「体温の高さは優秀ですよ」とう良いところを伝えることもとても大事ですね。
その上で、
「周期を整えましょう」と伸びしろを伝えるのですが、
そう伝えるよりももっと良い伝え方があります。
それは、「卵をゆっくり育てている状況なので、もう少し早く育てられることを目標にしましょう」という伝え方をしてください。
すると、具体性や個別性が出るので相手の方はより自分事にとらえられます。
自分事になることで、安心して目標に向かえると思います。
いかがでしたか?
少しイメージできましたか?
具体的な相談を頂き、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
フォローセミナーではこういった臨床にそったアドバイスができるので、
本当に充実します。
是非、みなさまのお待ちしています。
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よろしくお願いします。
中野