中野です
現在「35歳で、月経トラブルがひどく、病院の治療でも採卵して卵が育たない」という方を例に、臨床での対応を連載しています。
この方のポイントとしては、
・月経トラブル(月経過多、内膜症)
・卵が分割しない
・冷えは無く、生理不順もない
という感じです。
前回身体的な問題として、
・急性問題:外傷や近日の習慣の乱れ、季節的な要素
として、心臓と脾臓問題
・慢性問題:積み重なって出ている問題
として、肝臓と膵臓の問題
を挙げました。
今日は、栄養と食生活についてです。
僕等の様に内臓と栄養が診れることはとても重要なことです。
栄養学の人は「人は食べたもので出来ている」と言いますが、
それは正しくもあり不十分です。
体は、
①吸収されたもの
②化学反応(栄養・ホルモン・酸素・酵素等)
③循環して行き届いたもの
で出来ています。
なので、「食べたもの」に加えて吸収や排泄、ホルモン等に関係する内臓や脳の状態がとても大事です。
まずこれを理解してください。
栄養と言うと相手の方はピント来ない人が多いのですが、
シンプルに相手を納得させる言葉として僕が用いるのが、
見た目が良い卵を育てるために
薬を使うのか
遺伝子や細胞の栄養状態の良い卵を育てるために
内臓機能や精神状態、食事を改善するのか
という事です。
自分で言うのも何ですが、これは名言だと思っています。
今回の方の場合、
月経過多・内膜症 ⇒ マイナスの栄養学
卵の遺伝子・エネルギー状態 ⇒ プラスの栄養学
でお伝えしました。
まず、パン食や買い食いが多い面では、当然添加物や食物油脂(オメガ6やトランス脂肪酸)が過剰になりますので、マイナスにしてもらいます。
添加物や食べすぎ ⇒ 肝機能・ホルモン過多
⇒ 膵臓機能低下・副腎疲労
オメガ6・トランス脂肪酸 ⇒ 細胞膜の状態悪化
⇒ 生理痛や内膜症
プラスの栄養としては、野菜類から海藻類まで全て足らないので
海藻・魚類・緑黄色野菜 ⇒ ミネラル・VB群
⇒ エネルギー生成
野菜・果物類 ⇒ マルチビタミン
⇒ 抗酸化
オメガ3系 ⇒ 細胞膜を守る・生理痛や内膜症改善
といった具合ですが、
まずは相手が出来る事から始めて下さい。
簡単なのは、
①小食とよく噛む
②油を変える
③調味料を変える(味噌・醤油・塩等)
ここからですね。
これだけで、体も変わりますし、何より自主的な行動を促すことで心も変わります。
提案してみて下さい。
中野