子宮内膜症と不妊症②(病院での対応)

子宮内膜症と不妊症②(病院での対応)
子宮内膜症と不妊症②(病院での対応)

中野です

 

前回から、「子宮内膜症の方が来たら」というお話をしています。

内膜症は、子宮以外のところに内膜と同じような組織が増殖してしまう症状です。

 

原因として一般的には月経血の逆流であるといわれてますが、

僕の臨床的な印象としては、

・毒素や月経血の過剰

・子宮の排泄能力低下

・異常増殖に適応できない免疫の低下

といった具合です。

 

今日は、内臓治療と絡めてお話しする予定でしたが、

その前に、病院では、どのような対処をするか?ということをお伝えすることにします。

 

私の所へ来る方で病院での治療を受けた方の大半は、大きく分けると2つ対処法です。

・ホルモン療法

要は、子宮内膜を増殖させるホルモンに子宮外の組織が反応してしまっているので、 そもそもそのホルモン量を減らすということです。

つまり、そのホルモンは卵巣から分泌されていますので、卵巣の機能を抑制するということです。

 

・手術

不妊症の場合は、このホルモン療法よりも、手術をすすめられます。

手術は、増殖した内膜を剥がしたり、取り除いたりする事です。

ただ、内膜症は「進行性」と言われていますので、手術で取り除いてもまたすぐに増殖してしまうことが多いです。

 

でも、進行性なのに何で健康問題の改善で内膜症も改善するんでしょうか?

 

よく考えてください。

子宮筋腫も同じです。

 

とってもとってもまたできるんです。 なのに、なぜ改善するのでしょうか?

 

人間は子孫を残すために「繁殖する」という非常に強い力を持っています。

たった、一ヶ月でものすごいことが、子宮と卵巣で起こっているんです。

 

子宮に関しては他の部位では信じられないほどの増殖が短期間に行われています。

もし、この機能が子宮で失われようとしたら体はどのようにしようとしますか?

 

昨日お伝えしたように、子宮以外で何とか代償しようと考えるでしょう。

 

人間の体の細胞は常に入れ替わっています。

その時、その時の体に必要な状態に生まれ変わります。

 

必要のないものは退化し、必要な状態へ進化します。

変な場所に内膜が増殖するのは、 体が狂ったのではなく、 狂った健康問題に対して、体が正常に代償しようとしているということだと思います。

 

だから、とってもとってもまた出来たりするわけです。 進行性というより代償しなければいけない環境が続いている んだと考えられます。

 

だから、生活や環境の改善、

整体などでの体の状態の改善で内膜症が改善するんだと考えられます。

 

子宮が、妊娠するたの機能をしっかり発揮できる状況になれば、

体は自然と子宮で妊娠しようと改めて考えるはずです。

 

大事なのは、あなたがやっている治療と、

相手の方の体の能力を信じることです。

 

時間はかかりますが、 あなたも相手の方にもしっかりご自分の体に向き合う期間を作ってあげてください。

 

次回は、内膜症の方の体の特徴や治療方針についてお話します。

 

中野

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