先日大阪で日本妊活協会の交流会が開催されました。この交流会では受講された方はもとより、協会に興味を持っている治療家、妊活サポートされている他業種の方、一般の方も参加可能な健康的な妊活を文化にするための交流の場として不適で開催しています。
興味のある方はぜひご参加くださいね!
それで、その交流会で以前講座を受講された方から質問を受けました。
その質問とは
「黒豆茶っていいですか?って聞かれたんですけどどうなんですか?」
こういう質問って妊活サポートの現場ではとても多いですよね。
コーヒーはいいですか?
アルコールはいいですか?
プールは大丈夫ですか?
大豆イソフラボンって取ったほうがいいですか?
書けばキリがないぐらい出てきます。
それぐらい妊活をされている方は、いろんな情報を集めては不安になったり不足感を感じているんですね。
こんな質問を受けたときあなたならどう答えますか?
YES、NOで答える?
より良いものを教えてあげる?
この答えに正解はありません。
ですが僕はこう答えていますっていうのを紹介しようと思います。
僕がこういう質問を受けたときの受け答えで意識しているポイントは3つ。
- 相手が求めている答えの基準を知る
- 相手の真意(解決したい悩み)を知る
- 同じ土俵(視線)で話さない
相手が求めている答えの基準を知る
こういう質問のほとんどがこれっていいですか?これって良くないですか?ってパターンが多いと思います。
ここで考えて欲しいんです。
良い、良くないの基準って何ですか?
体にとっての話?
妊活にとっての話?
妊娠できるかできないかってこと?
これってわからないですよね?
なのでまずはこれを知る必要があります。
会話の中で探ってもいいし、何にとってですかって聞いてもいい。
実際、患者さんもただ不安になって聞いているだけで、自分でもわかってないってこともあります。
対象となるものがわかってない質問に答えようがないですよね。
なのでまずはその対象をハッキリさせることが大切だと考えています。
相手の真意を知る
対象がハッキリすることに似ていますが、少し違う面もあると思います。
先ほどは良い、良くないの対象をハッキリさせるということでした。
がこれは、その方の質問の真意を探るってことです。
たとえば今回僕が質問を受けた黒豆茶っていいんですか?って質問。
その方がなぜ黒豆茶を飲もうとしているのか?
黒豆茶を飲むことでどんな悩みを解消しようとしているのか?
逆にどんな安心を手に入れようとしているのか?
これを知ることができれば、その方にとって必要なものを提案することができます。
僕たちはプロですから、お体の状態や症状から推察して提案しますよね。
もしかしたら黒豆茶がすごくいいかもしれないし、
他のものがいいかもしれないし、
お茶やサプリじゃなく運動が必要かもしれないし、
すごく良いから何もいらないよ、大丈夫だよって言葉が必要かもしれません。
目の前の方の質問に真意を知ることを意識するといろんなものが見えてきますよ。
同じ土俵で話さない
上のふたつを意識していればこれは回避できると思います。
相手の質問に対して、僕たちが良い、良くないという視点で話していては、相手の真意も感じ取れないし、
基準もあいまいなままです。
なので同じ目線、同じ土俵で話さないことが大切です。
妊活の方はこのような質問だけでなく、色んな面で視野は狭くなりがちです。だからこそ僕たちは一歩引いて広い視野で見て目の前の方が幸せになれる道を提案してあげてください。
今妊活サポートをしている方も、していない方も今後の臨床に役立てていただければ嬉しいです!
日本妊活協会認定院
奈良めばえ整体院
尾倉 弘真