こんにちは。
日本妊活協会代表の中野です。
今回もいただいたご質問に、
臨床での経験の範囲でお応えしていきたいと思います。
頂いただいたご質問は、
Contents
卵胞が大きく育ちすぎてしまった。大丈夫なの?
「卵胞が40mmまで育ってしまい、クライアントの方が心配しています。
医師からは、何も説明が無く、調べると大きすぎるのも良くないとの傾向ですが、どうでしょうか?」
という事でした。
また、この方は、
・クロミットを飲み始めた事
・エストラジオールが以前は低く、今回は高いという事
が補足情報です。
一つ一つ考えて行きましょう。
エストラジオールが高くなったのは喜ぶべきこと?
まずは、
「エストラジオールが以前低かったけど高くなった」という事に関して。
エストラジオールって分かりますか?
エストロゲンの成分の事で、
これは「卵胞ホルモン」というホルモンでその名の通り、
卵胞の育ち具合と関連するホルモンです。
なのでエストラジオールが
「低かったのが高くなった」という事は、
「卵胞の育ちが以前より良い傾向にある」可能性がありますね。
では何で卵胞が以前より育ちやすくなったのか?
これについては、
☆卵胞を育てるホルモンの分泌を促すクロミットを飲み始めたということが影響してるかもしれません。
または、
☆整体や心のケアで卵巣の血流量や感受性が上がり、卵胞が育ちやすくなったとも考えられます。
感受性が高いってどういうこと?
感受性というのは、刺激に対してどれだけ受け取る感度があるかという事で、
人間の感情でいうと、ちょっとの出来事で凄い感動する人って感受性が高いという事です。
内臓でいうならば、少しのホルモン分泌でもしっかり機能する状態や、薬が効きやすい状態。
その逆だと、ホルモン値が高いのに臓器が反応しない、薬が効かない状態です。
卵胞が育ちすぎる原因は?
卵胞が育ちすぎたという事に関しては、
本来排卵前に20mm位まで育つのが正常と言われているので、が40mmとうのは2倍ですよね?
おそらく、
・前回の卵胞のリセットが上手く行かず、残った(前周期の)卵胞がさらに大きくなった
・排卵が上手く行かずそのまま大きくなった、
・薬の影響等で水分が溜まり肥大した
と言った事が考えられます。
医師が何も言わない。または大丈夫って言う理由は?
医師が何も言わなかったのは、
「自然に代謝されるから問題ない」という認識かもしれませんね。
卵巣嚢腫といったように、大きくなりすぎた場合手術が必要になるケースは、
そのことを伝えてくれているはずです。
どちらにせよ、
卵巣内の代謝があまりよくない状況か、
卵巣の感受性が高くなっているので薬がかなり効きやすくなって過剰に卵巣が反応している状態とも考えられます。
服薬に関しては、医師が超音波で卵巣をチェックしながら行っていくはずなので、
過剰刺激の場合は服薬を控えてくれる場合もありますが、
「とりあえず半年続けましょう」といった具合に、服薬の継続もあると思いますので、
「医師としっかり相談する事」「医師にしっかり自分の意見を伝える事」が大切です。
卵巣への過剰な刺激が続くことは大丈夫なのか?
過剰な刺激は、
不妊治療が長引いた時に体外受精が困難になったり、
この方がその先にもう一人子供を授かりたいと考えた時に妊娠が難しくなるケースもあるようです。
そして、
もし卵胞のリセットが上手く行っていない場合は、
その周期で育ち、排卵するはずの卵子がしっかり育ちにくかったり、
卵巣の状態が悪化すると排卵しにくくなったりしますので、
服薬の在り無しに関わらず、代謝をしっかり改善していくことが大切です。
卵巣の代謝改善や多嚢胞性卵胞への対応は?
多嚢胞性卵胞症候群も含め、
ファスティングや小食期間を作ることは非常に有効だと思います。
あとは、相手の方への伝え方ですね。
卵子は細胞ですから、
細胞を元気にするためには食事や運動も大事ですが、
「笑いや心地よさ」「ポジティブな目標設定」もとても大事ですからね。
「しなければならない」「しないとダメだ」という焦りや恐怖心をなるべく産まない様にです。
ここは、
パートナーとの関係や、仕事をされてる方なら職場の人間関係が大きく影響しています。
それも、仲が良い悪いというより、
「妊活」に対しての感情抑制が焦りや不安、時には怒りや罪悪感につながってる方が多いです。
カウンセリングでは、
相手の意識を変えてあげるっていうより、
相手に「いつ、誰に、どんな感情があったんだ」という気づいてもらうことと、
それを自分自身で受け止めたり、相手に伝える切っ掛けを作ることが大切ですね。
ちょっと、今回は小難しい記事でしたが、
今現在妊活サポートをされている方には、分かりやすい記事だったと思います。
参考になれば嬉しいです。
中野