中野です
今日は、不妊症の方が苦しんでいる大きな要因である、
「不妊治療と仕事」について考えていきます。
不妊治療でのストレスで多くの方が感じているのは、
・病院の待ち時間が長い(予約時間から3時間というのは当たりまえ)
・そのため仕事との両立が厳しい
ということです。
要は時間が足りない
不妊治療をするためには仕事をやめなきゃ
仕事のストレスが不妊の原因になっている
と感じている方が多いです。
一方で、仕事をやめたにもかかわらず、
仕事に復帰したりパートを始める方もかなり多いです。
これは、「仕事をやめて家にいると不妊のことばっかり考えてしまう」
というストレスが新たにやってくる人も多いということです。
当然、本当に仕事が毎日夜遅く、しかも不妊に関係なく辞めたいと思っている人もいます。
「先生仕事辞めようかと思っています」という相談を受けたら、
僕は「その仕事嫌いですか?」と聞きます。
本当に仕事が辛くて、でもやめる勇気がない、家族でも相談して心と体の負担を減らすために辞めたい
と思っている方は、背中を押してあげます。
ただ、仕事は好きで楽しいけど「妊活の為」に辞めないと病院に通えない。
と言う方は、辞めない選択もあります。
こういう事も最近ありました。
「仕事辞めようかと思っています」と言う方に理由を聞くと、
「夫がネットで仕事のストレスが不妊の原因になっていると言うのを見たから」でした。
ご本人は仕事は結構好きでいい仕事だと思っているそうです。
しかも、「もし仕事をやめて妊娠できなかったら、やめて後悔する」と言っていました。
そこで「仕事で一番ストレスになっていることは何ですか?」と聞くと、
「帰りの電車です。とにかく疲れている中、あの込んでいる電車に乗るのがとてもストレスです。たまにグリーン車に乗ってしまいます」
と言っていたので「毎日グリーン車に乗って帰ればいいと思いますよ」と伝えると。
「それだけ毎日仕事がんばってるし、いいですね。とても楽しみです。毎日グリーン車で帰ります。」
となりました。
あとは、生理不順もないのにタイミングをとるために病院に通っている方や病院に行くこと自体がとてもストレスになっている方は、
そもそも病院に通う必要があるのか?ということから話していきます。
病院に行くのはいいけど妊婦さんに会うのが苦痛と言う方は、産科のない病院を選ぶ選択もあります。
ドクターの態度がとてもストレスなら、違う病院にするという選択もあります。
病院通いを休みたいけど病院をやめると妊娠できない気がして怖いかたは、妊娠に向けた新しい選択肢を提案してあげればいいです。
一言でいうと、こちら側が相談を受けるだけの「器」が大事だと思っています。
まずは相手の悩みを全て受け入れることです。
そして、相手の悩みに合った事を提案することです。
とてもシンプルです。
こちらが情報に踊らされないようにすることが最も大事です。
では、今日もあなたを信じて来る方に向き合っていきましょう。
中野