中野です
今日は、夫婦間のことについて書いていきます。
不妊症に悩む方と向き合っていく中で、やはり夫婦間のことは相談しやすい環境をつくることが大事です。
僕もよく相談されます。
将来の事
妊娠の事
子供の事
セックスの事
不妊治療に対する考え方について
等々
ストレスを感じているもので多いのは、
・セックスの事
・不妊治療に対する考え方
です。
不妊治療に対しては、女性側は実際病院での治療を受ける側になることが多いので、
・副作用や体調面を考えて自分は積極的に病院での治療を焦りたくないけど、旦那さんがどんどんステップアップしていきたい
という意見の相違と、その逆で、
・自分は体外受精をしたいと思っているけど、旦那さんはやりたくない。なのにセックスレス。
ということに対する強いストレスを感じている方が多いです。
しかし、意外と多いのですが、
「夫は協力的で、私に任せてくれるし、もし子供ができなくても2人で生活していけばいいと言ってくれています」
という方は、
ストレスが少ないと思いますか?
少ない場合も当然ありますが、
これを掘り下げると、逆に
「私が頑張らなきゃ」「私の責任だ」
と感じているかたもいます。
要は、旦那さんに任されるので自分で選択しなければいけないので、かえってストレスになってる場合や、
旦那さんの2人でいいよという優しさに対して
「夫に子供を持てない人生を歩ませるのがつらい」とか
「夫が甥っ子や友達の子供をあやしているのを見ると辛い」
と感じている人もいます。
このストレスをどうこうしろというのではなく、
自分に対する責任を強くしたり、自分に対する自信を無くしたりしている傾向にあります。
これに加えて精液検査で「問題なし」と言う方は、さらに自己嫌悪になっています。
こういう思いは誰にも吐き出していない人がほとんどなので、吐き出させて受け止めて、本人にも受け入れさせてください。
ストレスや事実を変えることはできませんが、吐き出したり受け入れることで、
妊娠に向けた行動の新たなスタートラインに立つことができます。
なので初診で引き出してください。
勇気を出してあなたの所へ来たんですから、それを受け止めて新スタートラインに立たせてください。
そして、大事なのは女が悪いとか男が悪いとか、そんな教科書的なことは関係なく、
2人でできる妊娠に向けた取り組みを与えてあげて下さい。
検査結果でどちらかに問題があったとしても、
問題があった側が努力をするのではなく、
問題があった側の努力が報われるように、2人とも取り組めばいいんです。
しかも頑張らずにね。
いい意味で適当にですよ。
なんでもいいです。
僕の場合は、セックスと朝のファスティングジュース、そしてサプリです。
また、多くの方が治療院に来た時は旦那さんとお話をするいい機会になてるようなので、
旦那さんに向けた伝言を伝えるのもいいです。
自分では言いずらいことも「~って先生に言われたよ」だと言いやすい場合も多いようです。
こうやってスタートラインに立つと、その先に前向きに進むことができます。
そうすると体の変化もかなり早くなります。
本人が伝えてきた話の一歩向こう側の心理を引き出せるようにしてみてください。
中野